どこの世界でも似たようなものですが、IT業界でも高卒でエンジニアになる人にはまずは単純な労働をさせることが多いです。プログラミングスキルがまだ未熟なことが少なくなく、誰にでもできる単純作業を行わせる傾向が見られます。しかし、エンジニアとしていつまでもそのような仕事を任せておくわけにもいきません。数年後には20歳を超えていることが多くなるため、着実に仕事をこなしていく中でもステップアップをしなければならないのです。
通常は、数年後には一つ上のステージへと移動をしていることでしょう。そうして一つずつ階段を上って、徐々に一人前のエンジニアへと近付いてくるのです。だいたい三年から五年ほど経験を積めば、高度な資格にチャレンジをする余裕も出てきます。特に情報処理技術者試験は難易度がさまざまですが、それだけの経験を積めば比較的難しいものまで挑戦できるでしょう。いつまでも単純作業を繰り返しているわけにはいかないため、エンジニアとして長く働いていきたいなら資格を取得してワンランク上を目指したいところです。
また、三十歳あたりの時期になるとプログラマーかシステムエンジニアかという選択を迫られることもあります。自身の専門分野を確定させなければならないので、それまでにどんなジャンルに対して適正があるのか見極めておく必要があるでしょう。年齢によって仕事の内容も変わってきます。若いうちには若いうちにしかできない仕事があり、年齢を重ねればその時にしかできない仕事に携われるようになるのです。